戸籍の制度についてイント
日本では戸籍制度が当たり前のものとして存在していますが、戸籍の制度をとっているのは東アジア地域の固有の制度です。
アメリカでは、国民に社会保障番号という個人別の番号が割り当てられています。これは日本のような家族単位での身分を管理するものとは異なるものです。
ヨーロッパ地域では、過去には教会が、出生・婚姻・死亡の証明を持っていましたが、現在では、出生の記録は出生地で、婚姻の記録は婚姻の地で、と、別々に管理登録されており、日本の戸籍制度のように一生を通じての身分変動を一貫的に把握するものではないのです。
●戸籍筆頭者
戸籍の先頭に書かれている人のこと。かつての家制度においては、制度上特別な権限を持った「戸主」が先頭に書かれていました。現在の戸籍制度においては、もちろん戸籍筆頭者にはそのような特別な権限はありません。
●本籍
本籍には、戸籍に記載される人が日本国内のいずれかのバスおを任意に定めることができます。
本籍が示す場所のことを「本籍地」と言います。これは、現住所や出生地とはあ関係なく、日本国内であれば、どこでも可能です。実際に戸籍を請求をすることを考えると、現在住所などが適切で、遠い場所に設定することは面倒が発生する場合が多いです。
●住民票、戸籍、戸籍の附票の関係
戸籍は家族関係を登録するものです。そのため、登録されている人が同居しているかどうかは関係ありません。
それに対して住民票は現住所を証明するものです。同居する世帯の単位をその世帯主と住所で特定して管理しています。
現在では、電子化された住民基本台帳となっています。
戸籍を取得するためにはどうすれば良いか?
戸籍を遡って情報を収集する場合、まず最初に行うことは、今自分が所属している地の戸籍を取得することです。
自分の本籍地の置かれている市区町村の役所に訪問、または郵送請求をすれば取得をすることができます。
戸籍を取得する際には、戸籍の本籍と、筆頭者を把握する必要があります。戸籍は本籍と筆頭者で特定するためのものですので、本籍と筆頭者が分からなければ戸籍を入手することができません。
また本籍地は運転免許証にも記載されています。
戸籍筆頭者と本籍が分からない場合には、「住民票」を取得することで情報を得ることができます。
住民票は、現住所(住民等登録をしている市区町村)の役所にて取得をすることができます。
「住民票」の請求書には本籍と筆頭者を表示するかどうかを選択する欄がありますので、「表示する」を選択して発行依頼をします。
住民票の取得費用は300円です。
また最近は、住基ネット(住民基本台帳ネットワーク)を利用して住民登録している市区町村以外の市役所からも「住民票の写し」を取得することができますが、こちらのサービスにおいては、本籍の表示はできません。
住民票の写しを郵送で入手する。
役所に訪問して住民票を取得する事が出来ない場合には、郵送にて請求を行う事も可能です。
・住民票の写し請求書
住民票の写し請求書は請求先の役所のホームページからダウンロードが出来ます。必要事項を記載します。
・返信用封筒
宛先を記入、切手を貼ったものを同封します。
・定額小為替
郵便局で、定額小為替を購入します。住民票の写し一通あたり300円分のものを準備しましょう。
・本人確認書類
運転免許証などのコピーを準備しましょう。